森さんが作成された「隕鉄で作成したペーパーナイフ」を紹介させていただきます。素人撮影なので明暗の差が少なく見辛い部分も多々あるかと思いますが、ご了承くださいませ。

全体像 地球に落ちた隕石の中で、鉄とニッケルが主成分のものを隕鉄といいます。この合金は、人工的に再現できるものではありません。
隕鉄で製造された刀が流星刀です。
隕鉄は刃物の素材に適しているとは言い難い性質のようで、『流星刀の女たち』で作刀に挑戦する、一尺八寸環(かまのえたまき)さんも大変な苦労を強いられています。
ここで紹介しているのはペーパーナイフなので、勝手に流星ペーパーナイフと呼んでいます。

日本では、榎本武揚が明治31年に、刀匠岡吉国宗に依頼し、富山県に飛来した隕鉄から造った流星刀を大正天皇に贈った話が有名です。
「隕鉄は霊験あらたかな日本刀の素材に最適」と考えた榎本武揚でしたが、託された岡吉国宗は大変な苦難を強いられたようです。
隕鉄から日本刀を造ったという例は過去にありませんでした。当初、和鉄(玉鋼)と同じ作刀方法を採用しましたが失敗を繰り返しました。隕鉄のみでは刃に焼き入れができないのです。そこで刃金に玉鋼を混ぜて鍛錬したところ、成功しました。最近でも隕鉄から作刀された例は報告されていますが、やはり数は少ないようです。
柄これは柄のアップです。
隕鉄で造られたという証が確認でき、その下には小粋な流星が模られています。
また、裏側には製作年月日が刻まれています。

鞘

鞘に収められた状態。下部に星だけが覗いています。
アップその1アップその2

左:「以流星造」
右:「平成十五年七夕」
二つ並べて