あれから22年… 刊行当時の『放課後』紹介 
東野圭吾さんがデビュー22年目を迎えました。
そこで、
22年前には、自分自身が生まれてもいなかった、
生まれてはいたけれども、文字も読めない幼児だった、という方に、
単行本の中身を紹介させていただきます。

22年前はこの価格

ページ数の違いはあるものの、第53回江戸川乱歩賞を受賞した曽根圭介さんの『沈底魚』の価格は¥1,680(税込)、
一方の『放課後』は、¥1,000―。
消費者物価の平均上昇率よりも、やや高めでしょうか!?

江戸川乱歩賞受賞時の「著者近影」ページ
 画像をクリックしていただくと…。

撮影場所は、大阪府立大学のアーチェリー場です。

右側のページには、「著者のことば」が掲載されています。
『アルキメデスは手を汚さない』を読んでミステリファンになった事、
読むだけでは飽き足らず、書くようにもなった事、
「無謀にも」乱歩賞を狙うという夢想にとりつかれてしまった事、
三回のチャレンジで夢を実現できて喜んでいる事、
次なるチャレンジの場が待ち受けている現実を知り、
喜んでばかりもいられないと悟った事等が、
作家の文章で記されています。

サインの変遷
  
↑の画像は、1985年に刊行された『放課後』のサインです。

↓の画像は、2006年に刊行された『赤い指』のサインです。
  

書評サイト「書庫の部屋」「資料館の部屋-東野圭吾の巻-」では、1999年春当時のサインも紹介されています。

ピエロのジンクス

帯のコメントが遠藤周作さん、装丁が水田秀穂さんです。
デビュー当時の東野さんには、「ピエロが幸運を招く」というジンクスがあったようで、幾つかの作品で、この道化役者の存在を確認する事ができます。

『放課後』から21年…
『放課後』の結末には、後味の悪さを覚えた読者が多いようです。
けれども私は、自分なりの大団円を描いたせいか、そうした想いを感じる事はありませんでした。

私の中の前島は、今も清華女子高等学校の教壇に上がって、無駄話をしない数学教師を続けています。