Dataから見た東野圭吾作品
多い職種・身分 -長編の主人公限定-
1. 警察官(6名)  この内の5作品は、加賀恭一郎シリーズ。
2. 研究職(5名)  大学とメーカーの研究職を一本化しています。
3. 大学生(4名)  初期作品に多く見られます。
3. 会社員(メーカー勤務)(4名)  事務職も含みます。
5. 高校生(3名)  初期作品に多く見られます。

研究職の内訳は、大学の研究室勤務が2名、メーカー勤務の研究者が3名です。 また、事務職・工場の現場作業職・販売職をトータルした会社員の数は10名です。
デビュー後10年間は、生徒・学生が多く登場しますが、その後は、社会人が主体の作品となって行きます。

少ない職種・身分 -長編の主人公限定-
・ 教師  『放課後』の前島教諭
・ コンパニオン  『ウィンクで乾杯』の小田香子
・ 探偵  『名探偵の呪縛』の天下一大五郎
・ スポーツライター  『片想い』の西脇哲朗
・ アートディレクター  『レイクサイド』の並木俊介
・ 広告プランナー  『ゲームの名は誘拐』の佐久間俊介
・ 工作機を扱う職人  『幻夜』の水原雅也
・ 心臓外科医  『使命と魂のリミット』の氷室夕紀

教師は、主役格ではない登場人物として多数登場します。また元教師も含めると、加賀恭一郎や『悪意』の野々口修の名前も上げられます。
『学生街の殺人』の津村光平はモラトリアム型フリーターであり、東野圭吾作品の中にあっては珍しい身分ですが、流動的な状況である事から排除しました。『十字屋敷のピエロ』の竹宮水穂も同様です。
『虹を操る少年』の白川光瑠の身分は高校生としました。

登場人物が多い作品
1. 天空の蜂  首相・県知事・警察庁長官と、顔ぶれの豪華さでも1です。
2. 白夜行  19年の歳月がものを言いました。
3. 幻夜  変化に富んだ5年間である事が窺えます。

『殺人の門』・『片想い』・『手紙』も登場人物が多い作品ですが、初期作品では警察官が多数登場するため、主要登場人物は少人数であるにも関わらず、全体数は大きく膨れ上がる、という傾向が見受けられます。

ページ数が多い作品
1. 幻夜  単行本: 524p;四六判
2. 白夜行  単行本: 506p;四六判
3. 天空の蜂  単行本: 497p;四六判
4. 殺人の門  単行本: 442p;B6判
5. 使命と魂のリミット  単行本: 380p;四六判変型
次点 片想い  単行本: 379p;四六判

以下には、『さまよう刃』(361p;四六判)・『手紙』(357p;四六判)が続きます。

刊行年代別に見る主人公の平均年齢-長編限定-
・ 1985〜1989年の作品 約27歳 『放課後』から『ブルータスの心臓』まで
・ 1990〜1994年の作品 約25歳 『宿命』から『虹を操る少年』まで
・ 1995〜1999年の作品 約34歳 『パラレルワールド・ラブストーリー』から『白夜行』まで
・ 2000〜2006年の作品 約34歳 『片想い』から『使命と魂のリミット』まで

『秘密』『白夜行』『手紙』『殺人の門』『幻夜』のように、主人公が作中で年齢を重ねる場合は、登場時の年齢と完結時の年齢の平均値で計算しました。
デビュー後10年間は、生徒・学生が多く登場したのに対し、その後は、社会人が主体の作品が多くなった事が、平均年齢にも大きく影響しているようです。
(註 『夢はトリノをかけめぐる』のおっさん及び夢吉は集計に含まれません)